高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態のことです。日本では成人の約3人に1人が該当し、加齢や生活習慣が関係しています。自覚症状が少ないため「サイレントキラー」とも呼ばれ、放置すると心臓や脳、腎臓などに影響するリスクがあります。早期発見と対策が重要です。
診察室での血圧が140/90mmHg以上、または家庭で135/85mmHg以上で高血圧とされます。血圧は変動があるため、複数回の測定をもとに医師が判断します。他の病気や臓器障害の有無も確認します。
放置すると、脳卒中や心疾患、腎不全、大動脈瘤、網膜症などのリスクが高くなります。これらは命に関わるため、定期的な検査が大切です。
基本は生活習慣の改善です。塩分を1日6g未満に抑え、野菜・果物を多く摂る、運動(週150分)、禁煙・節酒、適正体重の維持などが勧められます。改善が難しい場合は降圧薬(カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬など)を使用し、状態に応じて調整します。臓器の状態や二次性高血圧の有無も検査します。治療目標は130/80mmHg未満(家庭では125/75mmHg未満)です。
減塩、野菜・果物を摂る、運動習慣、禁煙・節酒、体重管理、十分な睡眠とストレス対策が重要です。当院では個別に合わせたサポートを行っています。
糖尿病は、血液中の血糖値が慢性的に高い状態が続く病気です。インスリンの分泌や働きが不十分になること、また食生活の乱れや運動不足、肥満、遺伝的な要因などが主な原因です。初期はほとんど自覚症状がなく、気づかないうちに進行しますが、疲れやすさ、喉の渇き、頻尿、体重減少といった症状が出ることもあります。
糖尿病の診断には、空腹時血糖値(126mg/dL以上)、HbA1c(6.5%以上)、随時血糖値やブドウ糖負荷試験の値(200mg/dL以上)などの検査結果が用いられ、医師が総合的に判断します。
糖尿病を長期間放置すると、網膜症(失明の原因)、腎症(人工透析の原因)、神経障害などの三大合併症のほか、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気を引き起こすリスクが高まります。定期的な検査と早めの治療がとても重要です。
治療は、食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせて行います。
食事では栄養バランスや適切なカロリー摂取を意識し、運動ではウォーキングや筋トレなどが推奨されます。血糖コントロールが難しい場合は、内服薬やインスリン治療を追加します。
バランスの良い食事、適度な運動、禁煙や節酒、体重管理、十分な睡眠やストレスケアなど、毎日の生活習慣を整えることが、糖尿病の予防や進行防止にとても大切です。
脂質異常症は血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れている状態を指します。自覚症状がないまま経過することが多く、健康診断の血液検査で指摘されることがほとんどです。発症には、食生活の乱れや運動不足、加齢、遺伝的な体質などさまざまな要因が影響します。年代を問わず誰にでも起こりうる身近な生活習慣病の一つです。
血液検査でコレステロールや中性脂肪の値が基準より高い、または善玉コレステロールが低い場合に診断されます。基準値は年齢や性別によって異なり、複数の項目が同時に異常となるケースもあります。定期的な健康診断で早期発見が可能です。
脂質異常症を放置すると、血管の内側に脂がたまりやすくなり、動脈硬化が進行します。その結果、心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、慢性腎臓病など命にかかわる疾患につながることがあります。特に高血圧や糖尿病を合併している場合はリスクがさらに高まります。
治療の基本は、食事や運動といった生活習慣の改善です。野菜や魚を増やし、脂っこい食事や甘いものは控えます。必要に応じて薬を使用することもあります。患者さんごとのリスクに応じて脂質管理の目標値を決め、その達成を目指して最適な治療を行います。医師と相談しながら無理なく継続することが大切です。
日常生活では、バランスの良い食事、適度な運動、禁煙、節酒、体重管理、十分な睡眠、ストレスのコントロールを意識しましょう。
高尿酸血症は、血液中の尿酸値が慢性的に高い状態を指します。尿酸はプリン体が分解されることで生じ、通常は腎臓から排出されますが、排出がうまくいかない場合などに尿酸値が上昇します。血清尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断され、初期には自覚症状がないものの、放置すると関節炎や心臓・腎臓の障害を引き起こすことがあります。
血液検査で尿酸値が7.0mg/dLを超えると診断されます。症状がなくても尿酸値が持続して高いと、痛風や腎障害、心筋梗塞・脳卒中のリスクが高まるため、定期的な検査が推奨されます。
主な合併症には、尿酸が関節に結晶化して起こる激しい関節痛「痛風発作」、尿路結石や慢性腎臓病の原因となる「腎障害」、高血圧・糖尿病などとの合併が挙げられます。動脈硬化により心筋梗塞や脳卒中のリスクも増します。
治療は「生活習慣の改善」と「薬物療法」に分かれます。軽度の場合は食事や運動など生活習慣の見直しが基本です。プリン体の多い食品やアルコールを控え、水分摂取を増やします。
薬物療法では、尿酸生成抑制薬や排泄促進薬が用いられ、尿酸値は6.0mg/dL以下を目指します。痛風結節がある場合は5.0mg/dL以下が目標です。
プリン体やアルコールを控え、栄養バランスのとれた食事を意識します。1日2リットルを目安に水分を摂取し、適度な運動を継続します。肥満は尿酸値を上げるため、適正体重の維持も重要です。ストレスの軽減や十分な睡眠も心がけましょう。
気管支喘息は、気道(気管支)に慢性的な炎症が起こり、空気の通り道が狭くなることで、せきや喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音)、呼吸困難などの症状が繰り返し現れる病気です。小児から成人まで年齢を問わず発症し、特に季節の変わり目や夜間・早朝に悪化しやすいのが特徴です。現在では治療の進歩により、症状をうまくコントロールすることが可能ですが、重症化すると日常生活に大きな支障をきたす場合があります。
原因は遺伝的要因と環境的要因の組み合わせによります。アレルギー型ではハウスダスト、ダニ、ペットの毛、花粉、カビなどが関係し、非アレルギー型では風邪、運動、タバコ、大気汚染、気温差、ストレスなどが誘因になります。家族に喘息やアレルギー疾患がある場合、発症リスクは高まります。
診断は、繰り返すせき・喘鳴・息苦しさ・胸の重さといった症状があること、夜間や早朝に悪化する傾向があること、アレルギー体質や家族歴の有無、呼吸機能検査で気道の可逆性(吸入後に呼吸機能が改善する)を確認することで行います。他の呼吸器疾患が除外されることも重要で、必要に応じて血液検査やX線検査、アレルギー検査も行われます。
治療の目的は発作の予防と症状のない状態を維持することです。
アレルゲンや誘因の除去、吸入ステロイド薬を中心とした薬物療法、定期通院や吸入方法の確認、症状日誌、ワクチン接種などの生活指導を組み合わせ、継続的に管理していきます。
片頭痛は片側または両側にズキズキとした強い痛みが数時間~3日続く慢性頭痛で、吐き気や光・音への過敏症状を伴うことも多く、特に女性に多いのが特徴です。ストレスや睡眠不足、天候、ホルモン変化、チョコレートや赤ワインなどの食品が誘因になることがあります。発作中は日常生活に支障をきたすこともあります。
頭部CTでは出血や腫瘍などを短時間で確認できます。さらに詳しく調べる必要がある場合は、連携クリニックでMRI検査をご案内し、脳や血管の異常を詳しく評価します。
花粉症は、スギやヒノキ、ブタクサなどの花粉に免疫が過剰に反応し、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどを引き起こすアレルギー性疾患です。特に春先のスギ花粉による発症が多く、子どもから大人まで幅広く見られます。QOL(生活の質)に大きく影響するため、正しい知識と対策が重要です。
花粉がアレルゲン(抗原)として体内に入り、免疫反応を起こすことで発症します。鼻や目の粘膜に付着した花粉によりヒスタミンなどが分泌され、くしゃみやかゆみが生じます。日本ではスギやヒノキ、イネ科、ブタクサ、ヨモギなどの花粉が主な原因となります。
血液検査「VIEW39」は、花粉、ハウスダスト、ペットなど39項目のアレルゲンを一度の採血で調べる検査です。自分がどのアレルゲンに反応しているかを把握でき、治療や予防に役立ちます。他のアレルギー疾患の原因検索にも有効です。
治療は「薬物療法」「アレルゲン免疫療法」「日常生活でのセルフケア」が基本です。薬物療法では抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬、抗IgE抗体注射などが用いられます。スギ花粉などには舌下免疫療法が効果的で、体質改善を目指します。日常では、花粉の多い日の外出を控える、マスクやメガネの使用、室内環境の整備などが大切です。
花粉の飛散情報を確認し、外出や換気は控えめに。帰宅時は花粉を払う、うがいや洗顔をする。洗濯物は部屋干し、空気清浄機の活用、栄養や睡眠の確保、喫煙や過度の飲酒を避けることも重要です。当院では個々に合わせた治療を行っています。
逆流性食道炎は、胃酸や胃内容物が食道に逆流し、粘膜に炎症を引き起こす病気です。主な症状は「胸やけ」「呑酸」「喉の違和感」「咳」などで、軽い症状でも放置すると潰瘍や出血、バレット食道腺癌のリスクにつながります。日本でも年々患者数が増加しており、早期の診断と継続的な治療が非常に重要です。
主な原因は、胃酸の逆流を防ぐ下部食道括約筋の機能低下や生活習慣の乱れ(加齢・肥満・妊娠・暴飲暴食・脂っこい食事・喫煙・飲酒など)です。さらに腹圧の上昇(過食・便秘・肥満)、薬剤の影響、ピロリ菌除菌後にも発症リスクが高まります。ストレスや睡眠不足も関与しやすいと考えられています。
治療は「薬物療法」と「生活習慣の改善」が中心です。PPIやP-CABといった胃酸を強力に抑える薬、H2ブロッカー、消化管運動機能改善薬のほか、症状に応じて漢方薬も用いられます。重症例や合併症を伴う場合は、内視鏡治療や外科手術を検討することもあります。
慢性胃炎は、胃の粘膜に慢性的な炎症が続く状態で、胃の働きが低下し、消化器症状が現れやすくなります。原因の一つがピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)で、胃に住みつき炎症を引き起こします。日本人の中高年の多くが過去に感染しており、幼少期に親から移されたり、井戸水から感染したといわれています。自覚症状がない場合も多く、放置すると合併症リスクが高まるため、正確な診断と治療が重要です。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)では、胃粘膜の炎症や潰瘍、がんの有無を直接観察できます。組織を一部採取してピロリ菌の有無を調べたり、粘液採取してPCR検査をしたりします。
(当院ではPCR検査を行っているため、検査当日に診断・治療ができます。また遺伝子変異の有無を評価することで、どの抗生剤が効果があるか判定できます。)
他に、尿素呼気試験、抗体検査、便中抗原検査なども行い、感染の有無や胃の状態を診断します。
感染を放置すると、慢性的な炎症が続き、胃がんのリスクが高まります。また潰瘍もできやすく、再発しやすいです。予防と早期発見には定期検査が重要です。
抗生物質と胃酸抑制薬による1週間の除菌療法を行い、再治療が必要な場合もあります。胃粘膜の保護薬や胃酸を抑える薬も併用します。
除菌後も胃粘膜に変化がある方や既往歴がある場合は、年1回の胃カメラによる定期検査が必要です。リスクは減ってもゼロではないため、継続的な観察が重要です。
アニサキス症は、生魚や加熱不十分な魚介類を食べた際に、寄生虫「アニサキス」の幼虫が胃や腸の粘膜に侵入して発症する急性胃腸炎です。原因となる魚介類はサバ、アジ、イカ、サンマ、サケなどで、しめ鯖や刺身などにもリスクがあります。幼虫は2〜3cmの白色糸状で、体内に入ると数時間〜数十時間以内に強い腹痛、吐き気、嘔吐、じんましんを引き起こします。
主な感染経路は、生魚や加熱が不十分な魚介類の摂取です。アニサキスは60℃以上で1分以上加熱、または−20℃で24時間以上冷凍することで死滅します。目視で確認できる場合もありますが、見逃すこともあるため注意が必要です。
治療は、侵入したアニサキス幼虫の摘出が最も効果的です。当院では胃カメラを使用し、直接確認・摘出する治療を行っています。胃カメラで発見した場合、専用の鉗子で安全に摘出可能です。摘出後は症状が速やかに改善することが期待できますが、内服薬も追加して加療します。胃薬や痛み止めだけでは効果が不十分なことがあります。
生魚は新鮮なものを選び、内臓は早めに取り除きましょう。家庭では加熱や冷凍での処理を徹底してください。外食時も、しめ鯖・サバ寿司・イカ刺しなどアニサキスのリスクが高い食品には注意が必要です。よく噛んで食べるように意識しましょう。生食後に強い腹痛や吐き気が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。
胃や十二指腸の粘膜が傷つき、深くえぐられる病気で、胃酸が粘膜を傷つけて潰瘍が生じます。主な症状はみぞおちや空腹時の痛み、食後の腹痛、胸やけ、吐き気、食欲不振などで、重症化すると出血、貧血、嘔吐、黒色便がみられることもあります。症状は繰り返し現れることが多く、慢性化するケースもあるため、早期の受診と診断が重要です。
ピロリ菌感染により粘膜が弱まり潰瘍が生じやすくなります。精神的ストレスや過労は胃 酸の分泌を増加させ、防御機能を低下させます。また、鎮痛薬(NSAIDs)やステロイドの長期使用も粘膜を傷つける原因となり、喫煙や飲酒、暴飲暴食、不規則な生活習慣もリスクを高めます。
潰瘍を放置すると出血(貧血・吐血・血便)、穿孔(胃や腸に穴が開く)、狭窄(通過障害)といった重篤な合併症を引き起こす可能性があります。場合によっては入院や手術が必要となることもあり、早期発見と治療が不可欠です。
治療は胃酸の分泌を抑える薬や粘膜保護薬を使った薬物療法が中心で、潰瘍の状態に応じて薬の種類や期間が調整されます。ピロリ菌感染がある場合は、抗生物質と胃酸抑制薬による除菌療法が行われ、成功すれば再発を大きく防げます。さらに、禁煙・節酒・規則正しい食生活・ストレス管理など生活習慣の見直しも大切です。薬で効果が得られない場合や、出血・穿孔が重症な場合には、まれに外科手術が必要になることもあります。
いぼ痔(痔核)と切れ痔(裂肛)は、肛門に起こる代表的な疾患で、どちらも多くの人に見られる身近な病気です。いぼ痔は、肛門周囲の血管がうっ血し、腫れて「こぶ」のようになる状態で、内痔核(肛門内側)と外痔核(肛門外側)に分けられます。切れ痔は、肛門の皮膚が裂けて傷ができる状態で、いずれも排便時の痛みや出血が主な症状です。初期症状は軽くても、放置すると悪化して慢性化することがあり、早期の対処が重要です。
主な原因は、便秘や下痢、排便時の強いいきみ、長時間の座位・立位などによって肛門に強い負担がかかることです。女性では妊娠や出産による腹圧の上昇も関係します。さらに、食物繊維や水分の不足が便秘を招き、痔の発症リスクを高めます。生活習慣の乱れが複数の要因を引き起こすため、日常の見直しが予防にもつながります。
当院では、大腸カメラ検査により、大腸の状態と痔の有無・程度の評価が可能です。
軽症例では、食生活の改善や排便習慣の見直し、トイレ時間の短縮などの生活指導を行います。薬物療法では座薬や軟膏を使用し、必要に応じて便を柔らかくする薬を併用します。温浴による血行促進も効果的です。保存療法で改善がみられない、または症状が重い場合には、いぼ痔に対して痔核切除術やALTA療法、切れ痔には肛門拡張術や皮膚切除術といった手術が行われます。手術が必要と判断された場合には、肛門外科の専門医療機関をご紹介します。安心して治療を受けられるよう、適切にサポートいたします。
〒104-0045
東京都中央区築地4丁目7番5号 築地KYビル3階
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:30 - 13:00 | − | |||||
| 15:00 - 18:30 | − | − |
※第3木曜日は竹渕医師は休診となります。
※第1・5土曜日は加賀医師による診療を行っております。
※お電話の受付時間は10:00 - 12:50、15:30 - 18:00となります。